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山田 禮司; 田口 富嗣; 井川 直樹
Journal of Nuclear Materials, 283-287(Part.2), p.574 - 578, 2000/12
被引用回数:71 パーセンタイル:96.57(Materials Science, Multidisciplinary)実際の使用荷重条件を考慮した2次元及び3次元SiC/SiC複合材料を試作し、その機械的熱的性質を調べた。2次元材料ではSiC短繊維をランダムに配向させ一部3次元的繊維配向を実現した。また3次元繊維では最近開発された高弾性率を有するSiC長繊維で3次元配向を実現した。熱伝導率を測定した結果、新繊維をZ軸方向に配向する割合を増加させると試料厚み方向の熱伝導が向上することを明らかにした。今回用いた繊維は特に表面改質をしていないため、機械的強度及び靱性に関しては、電子線照射で不融化した従来のハイニカロンSiC繊維よりも悪い結果を得た。表面観察等から、SiC/C比が等比的新SiC繊維の場合表面層にカーボン富化した層がないため機械強度が弱いことが明らかとなり、カーボンコート等の表面改質が必要なことを示した。
長尾 美春; 島川 聡司; 小森 芳廣; 桜井 文雄
JAERI-Tech 95-006, 46 Pages, 1995/02
JMTRのような混合スペクトルをもつ試験炉においては、熱中性子束を調節することにより、高速炉や核融合炉等での照射効果を模擬した照射試験のほか、材料の基礎基盤研究における中性子スペクトル効果の究明等のために照射試験が可能である。核融合炉材料の照射試験を行う場合には、He生成量とはじき出し損傷量の比(He/dpa)を照射効果の指標とし、その比を核融合炉での値に模擬する方法が採用されている。本報告では、JMTRにおける中性子スペクトル調整照射の検討の一環として、ステンレス鋼(SUS316)を核融合炉条件(He/dpa=15)で照射するための制御能力について検討した。本解析にあたり、SUS316の構成元素Niの熱中性子2段反応Ni(n,)Ni(n,)Feによって生成するHeを評価するため、計算プログラムNIHEを作成した。解析の結果、照射孔の移動と軽水リングの使用によるスペクトル調整を組合せて行うことにより、He/dpa=13~15の範囲内に制御した照射が可能であることがわかった。
西谷 健夫; 落合 謙太郎; 近藤 恵太郎; 大平 茂; 山西 敏彦; 杉本 昌義; 林 巧; 牛草 健吉
no journal, ,
核融合炉相当の中性子はブランケットの機能試験や材料照射試験のため強く望まれている。可欠である。国際核融合材料照射施設(IFMIF)はその第1候補ではあるが、その実現には多額の費用が必要である。そこで125mA、9MeVの重陽子ビームを有するIFMIF/EVEDA原型加速器を用いた中性子源を提案する。ここでは、9MeVのまま、26MeVに増力、40MeVまで増力の3つのオプションについて技術的検討を行った。発生する中性子エネルギーとフルエンスから当然40MeVが望ましいが、26MeVでもブランケットの機能試験や材料照射試験が可能であることを示した。